戸惑いと高揚のはざまで

好きなものを好きな時に好きといいたい

渋谷すばるの歌を聞いたけど テイク2

 なぜテイク2かというとアルバムを聞いて感動した勢いに任せてブログを一瞬あげたはいいものも公開して後悔するような文章だったので一度下げたから。やたらポエミーなのでよみ直すのも恐ろしいがこれを世間に晒すわけにはいかないので書き直す。すばるくんはアルバム一本ほぼテイク1で収録しているのに。

 

 最初すばるくんのカバーアルバムが出ると聞いた時、当然のようにジャニーズのヒット曲のカバーだと思ったけれど全く違った。ジャニーズの曲は一曲もなく、音楽に疎いわたしですらタイトルやフレーズを知っている曲ばかり。松田聖子やサザンのマンピーのG☆スポットを歌うジャニーズなんて今までいただろうか。ラインナップをみて、すぐさまほしいと思った。けれど今月はちょっと厳しくて、買おうか、買うまいか発売直前まで悩んだ。買うならやっぱり初動で買いたい。関ジャニ∞のエース、渋谷すばるのやりたいことを応援したいと強く思った。熱意とは裏腹にお財布事情は冷え切っていて世知辛い。このブログを時点でお察しだけれどわたしは自分の欲と渋谷すばるの歌に勝てなかった。

 渋谷すばるが歌を歌うというだけで買う理由としては十分だろう。彼の歌はずば抜けていて、才能に満ち溢れている。ぐっと人を惹きつける魅力があってさらに力強さがある。関ジャニ∞として歌っているのももちろん素敵だけれど、彼一人の歌はまた別に聞いてみたい。さらに収録曲はすばるくんが今までの人生で聞いていて、好きなものを歌うという。知らない歌は歌わないです と。なんて贅沢な言葉だろうか。さらに通常盤にはオモイダマのアカペラがついてくる。すばるくんのビジュアルにあまり重きをおいていないので、買うなら通常盤だな。と思っていた。伴奏もなにも入っていないすばるくんの歌声を聞きたかったから。でもせっかく発売日に買えるんだからDVD付きにしようか。優柔不断なので悩みに悩んだ。(買うかどうかも確かじゃないのに)勝手な偏見だけれど、すばるくんとしては通常盤が売れてほしいんだろうなと思った。見てくれなど関係なく、歌で勝負がしたいという人だろう。もし買うなら通常盤だな、と6:4くらいで考えていた。

 

  最後の決め手になったのはすばるくんが出たMステだった。

 Mステにひとりで出たすばるくんは、別人のように透き通った顔をしていて、たまらなく美しかった。いつものギラギラした渋谷すばるとは別人だ。去年との比較画像がツイッターで回っていたが、同一人物でしかもたがだか一年前の画像とは思えないほどの変わりようだった。ギラギラしていたのはポチ男として映画の中で歌っていたから役に寄せたということもあるんだろうけど、すばるくんといったらそっちのイメージのほうが強いような気がする。カメラに向かって微笑む渋谷すばるからはそんなの一切感じられなくて逆にびっくりした。こんな顔するんだ……と。

 ソロアルバムを出そうと思った経緯を聞かれてすばるくんはこう答えた。

僕もそうですし、関ジャニ∞もまだまだ知らない方が たくさんいらっしゃる。幅広い世代の方に知っていただけるきっかけになればいいなと思って。

(Mステ 2015.2.5) 

 グループのエースの言葉としてこんなに頼もしいことがあるだろうか。渋谷すばるの歌は素晴らしくて、もっと世界に知られるべきで、グループじゃあできないやりたいこともたくさんあるだろう。すばるくんの歌いたい歌が聞けるなら理由なんてどうだってよかったのだけれど、単純なわたしはすっかり感動してしまって、そのまま初回盤を予約した。言ってることが最初とまるっと違うけれどあの美しい凛とした渋谷すばるをもっと見たいと思っちゃったんだよ……。すばるくんの歌も聞きたいけど、どんな風にレコーディングしたのか知りたくなっちゃったんだよ…。その判断は大当たりで、そしてメイキングを見たからこそ通常盤も欲しくなってしまった。すばるくんの歌への熱意をすごく感じたし、渋谷すばるの才能に聞き惚れてしまった。やっぱりアカペラ聞きたいよ……!!本当に言葉にできるものではないので、詳しくは買って聞いて、見て、聴いてほしい。メイキングを見てびっくりしたのは、ブログの冒頭でも言った通りこのアルバムはバンドもコーラスもすばるくんの歌も全部まるっと一気にレコーディングしているということ。そしてそれがほとんどの曲*1で一発目に撮ったものを使っているということ。今の時代もっと便利なやり方がたくさんあるのにそれを選ばず生の歌を届けることにこだわるすばるくんに渋谷すばるらしさを感じたし、このアルバムが手元にあることがとても誇らしく嬉しかった。

 すばるくんの歌はとても癖が強い。でも曲そのもののは全く壊すことなく、元の曲への敬意を目一杯こめて、それが渋谷すばるの言葉で・解釈で「歌」という形になって驚くほどすっと耳に入ってくる。歌詞を目で追い、聞いてるうちにあっという間に一巡聞き終わってしまう。確かに収録曲が少し昔の歌なのと曲数もそんなに多くないせいで収録時間はそれほど長くないがそれにしたって8曲の体感時間があまりに短い。この心地よさに浸っていたくて、もっともっと聞いていたくて何度も、何度も繰り返し聴いてしまう。歌詞を目で追って、目を閉じて、たまにちょっと合いの手を口ずさんで。この素晴らしさは言葉にできるものじゃない。わたしは説明できない。だから聞いてみてほしい。公式サイトに行ったら視聴もできる。だからまずは聞いてほしい。自信を持って人に勧められるアルバムなのは間違いない。

 

  今まで関ジャニ∞のエースはドラマやいろんなところに出てたり世間的に人気の高い亮ちゃんで、渋谷すばる関ジャニ∞の核だと思っていた。渋谷すばるを核として関ジャニ∞は構成されていると。でもこれを聞いて、関ジャニのエースは間違いなく渋谷すばるだと強く思った。ファンが、そしてメンバーみんなが憧れ惹きつけられるだけのものが彼の歌にはあって、彼がいての関ジャニ∞なんだなと。渋谷すばるは宗教だという言葉をどこかで見たことがある。渋谷ファンは愛が重いと本人もいっていた。前はわからなかったけど、今ならなんとなくみんなの言わんとすることがわかる気がする。なんとなくだけれど。あの小さな身体に収まりきらない才能と熱意と魅力と未知数が詰まっている。ねえ、あんたのエースはかっこいいよ、村上さん!!

ほんっとうに素晴らしくて、驚くくらいかっこよくて、いいアルバムだった。担当以外に関ジャニ∞個人に関する記事を書くなら最初は丸ちゃんのことになるだろうな。と思っていたのに、まさかすばるくんの記事を書くとは思いもよらなかった。

 

 このアルバムの歌詞カードはいわゆるブックレット式ではなくただのポスター式の紙にずらっと歌詞が書いてある。表はヘッドホンをつけて歌っているすばるくんだ。いわゆる格好つけたキメ写ではなく、ただただ等身大の渋谷すばるというかんじ。ジャケットも非常にシンプルで、知らない人はこれがアイドルのCDだとは夢にも思わないだろう。すばるくんがレコードにはまっているせいか、昔の曲を集めたせいかはわからないがジャケットは紙仕様になっている。何度も何度も繰り返し聞いて、このケースがボロボロになっていったら、いい味がでるだろうなあ。彼のことをなにも知らないわたしがいうのもなんだけど、彼らしくて素晴らしいアルバムになっている。

そして簡素な歌詞カードの下のほうには関ジャニ∞ファンクラブへの案内が書いてあった。

 

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*1:といっても二回目に収録したものを使ったのは「元気を出して」の一曲だけでそれ以外の曲は一度目に収録したものを使っている。